防衛費、過去最大の概算要求 新領域強化へ5兆4898億円

 防衛省は30日、2021年度予算の概算要求を、過去最大の総額5兆4898億円とすると決めた。20年度当初予算比で3・3%増。新たな防衛領域と呼ばれる宇宙に関連経費724億円、サイバーに関連経費357億円を計上し対応を強化する。弾道ミサイル防衛経費に1247億円を計上。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の代替策と、米軍再編関連経費などは金額を示さない「事項要求」としており、防衛費は年末の予算編成に向けさらに膨張する可能性がある。

 防衛費(当初予算ベース)は、12年末の第2次安倍内閣発足以降、8年連続で増加している。


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