漫画家の矢口高雄さんが半生記 釣りキチ三平、画業50年記念

「マンガ万歳」の表紙

 「釣りキチ三平」で知られる漫画家矢口高雄さん(80)が画業50年を記念し、半生記「マンガ万歳」(秋田魁新報社・1430円)を出版した。自然と人間の関わりを描いてきた漫画家人生を語っている。

 矢口さんは雪深い秋田県横手市の農家の長男として生まれた。高校卒業後、12年銀行に勤めた後、漫画家デビュー。本書には、「釣りキチ三平」に登場する幼なじみの少女ユリッペは妻がモデルで、ペンネームを命名したのは梶原一騎さんだったことなどエピソードが満載。72歳で描いた未完の作品「雨沼の鱗剥ぎ」の一部も収録されている。


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