コロナ情報共有、利用は4割のみ 厚労省調査、デジタル化も進まず

HER―SYS(ハーシス)の仕組みのイメージ

 厚生労働省は28日、新型コロナウイルス感染者の情報を共有する新システム「HER―SYS」(ハーシス)の利用状況を調査したところ、利用していたのは回答した医療機関の4割にとどまり、半数が感染者の発生届を紙で保健所に提出し続けていたとの結果を公表した。紙で送られた発生届の内容を医療機関の代わりに入力している保健所が多かった。

 感染症対策の根幹となる情報共有を円滑に進めるために厚労省が5月に運用を始めたが、デジタル化がうまくいっていない実態が改めて浮き彫りになった。

 ハーシスは医療機関などが入力した感染者の氏名、居住地などの情報を国、自治体が共有できる仕組み。


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