別府「猫旅館」が苦境、支援続々 クラウドFで890万円

客をマッサージするようなしぐさで話題になった新玉旅館の看板猫「ミルク」=7月、大分県別府市

 客を“マッサージ”する看板猫がおり、猫好きの間で人気の大分県別府市の新玉旅館が、コロナ禍で苦境に陥っている。客が激減し、保護猫約70匹にかかる費用の負担が困難に。「猫旅館」を救おうと地元有志がクラウドファンディングを始めたところ、28日までに約890万円が集まった。

 創業100年近い老舗。5年ほど前から客足が遠のき、廃業も考えたというが、保護猫「ミルク」が客をマッサージするようなしぐさが話題になり、予約が殺到。

 猫目当ての客が増えたところにコロナ禍が襲った。餌や医療費などには月70万円以上が必要。地元有志のクラウドファンディングで目標を大きく上回った。


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