海保巡視船、台湾漁船と接触 尖閣諸島沖、けが人なし

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、27日午後3時すぎ、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海で、海上保安庁の巡視船「くりま」が、違法操業中の台湾漁船に並走しながら領海から退去するよう警告していたところ、漁船が接近し、巡視船の後部と漁船の船首が接触した。けが人はいなかった。

 台湾の海岸巡防署(海上保安庁)によると、乗組員7人を乗せた漁船は28日朝、北東部宜蘭県の港に戻った。

 台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は「状況を把握した上で、日本側に説明と台湾の漁業者に不当な扱いをしないことを要求する」とした。

 台湾は尖閣諸島の領有権について「資源の共同開発」を求めている。


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