フグ初競り、コロナ影響で安値に 山口・下関の南風泊市場

「袋競り」で競り落とされるフグ=28日未明、山口県下関市の南風泊市場

 フグの季節の到来を告げる「初競り」が28日未明、フグの取扱高日本一を誇る山口県下関市の南風泊市場であり、天然や養殖のトラフグ計約3・1トンが競り落とされた。1キロ当たりの最高値は昨年を5千円下回る2万円。新型コロナウイルスの影響で飲食店などのフグの注文が減り、全体的に安値傾向となった。

 新型コロナ対策として、市場関係者は検温や消毒をして競りに参加。老朽化に伴う市場の建て替え工事が行われており、仮設の建物で開かれた。

 午前3時20分ごろから、黒い袋の中で仲買人と指を握り合って値段を決める「袋競り」が行われた。競り落とされたフグは東京や大阪などに出荷される。


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