与論島伝統の「回し飲み」が一因 クラスター発生で県が見解

 鹿児島県は26日、7月下旬から8月上旬にかけて与論島(与論町)で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、伝統的な飲酒方法の「回し飲み」が一因との見解をまとめた。島には一つの杯で焼酎を飲み交わす「与論献奉」と呼ばれる風習があり、杯を通じて感染が拡大した形だ。

 県が、厚生労働省のクラスター対策班などと共同で行った調査内容を公表した。クラスター発生の要因として回し飲みのほか、発症後も勤務を続けた人がいたことなどを挙げた。ウイルスは島外から持ち込まれたとみられるが、経路は特定できなかった。


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