デジタル教科書購入代、国が負担 普及に向け小5、6と中学生

文部科学省

 文部科学省は25日、学校現場での活用が進んでいないデジタル教科書の普及に向け、国が購入代金を負担して小学5、6年生と中学生に提供する方針を固めた。希望した教育委員会などが対象で、小学生は1教科分、中学生は2教科分の全額を賄う。2021年度予算の概算要求に関連経費50億円を盛り込む。

 今春の新型コロナウイルスによる一斉休校で、新学年になっても児童生徒が紙の教科書を長期間受け取れない例があった。再び長期休校になっても、学校以外で学習できるようにデジタル教科書の活用を進めたい考えだ。

 義務教育では紙の教科書は無償で配布される。デジタル教科書は無償の対象外。


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