コメ価格6年ぶり下落へ 前払い金、軒並み減額に

稲刈り=22日、埼玉県内

 新型コロナウイルスの影響で外食産業での主食用米の需要が減少し、2020年産のコメの相対取引価格が14年産以来、6年ぶりに低下する可能性が大きくなったことが25日分かった。JAグループが需給や作柄を考慮して産地の農協に前払いする「概算金」が、主要銘柄の多くで前年に比べ減額となったことが判明。コメ価格が下落に転じるとの見方が広がっている。

 価格が下がれば消費者にはメリットがあるが、コメ農家には打撃となる。20年産は在庫量が増える一方、飼料用米などの作付面積が拡大せず、主食用米の供給が増えるとみられている。


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