環境省、狩猟に非鉛製弾を推進へ 鳥類の中毒実態調査進める

 環境省は24日、希少な鳥類が狩猟で使われる鉛製銃弾をのみ込んでかかる鉛中毒を懸念し、非鉛製銃弾への切り替えを推進する方針を検討会で示した。実態調査を進め、来年秋までに鳥獣保護法に基づく基本指針の改定を目指す。

 鉛中毒は撃たれたシカなどの肉とともに鉛を体内に取り込むことで起こり、多くの希少な猛禽類や水鳥が死に至っている。北海道は2004年から鉛弾の使用を禁止。だが影響は相次ぎ、環境省によると、1997〜2019年度、道内でオオワシやオジロワシなど約200羽が鉛中毒にかかった。


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