職員自殺、北海道標津町を提訴へ 遺族弁護団「原因究明を」

 昨年7月、北海道標津町職員の鈴木雄大さん=当時(24)=が長時間労働の末に自殺した問題で、遺族の弁護団は24日、安全配慮義務を怠ったとして町に損害賠償を求める訴訟を釧路地裁に起こすと明らかにした。「法廷で自殺の原因究明や鈴木さんの名誉回復が実現できるよう全力を尽くす」としている。今後、訴えの具体的な内容や時期を調整する。

 鈴木さんは商工観光課で修学旅行の受け入れ業務などを担当。町は自殺直前の1カ月の約149時間の時間外労働に伴う睡眠障害などが自殺の原因とし、町に安全配慮義務違反があったとする調査結果を遺族に報告していた。


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