西武HD、3月期業績が赤字へ 終電は繰り上げ検討

 西武ホールディングス(HD)は24日、新型コロナウイルスの感染拡大で未定としていた2021年3月期連結業績予想を発表し、純損益が630億円の赤字(前期は46億円の黒字)に転落するとの見通しを示した。傘下の西武鉄道や商業施設の利用者低迷を受け、通期の赤字幅は06年のHD設立以降で最大となる。

 西武鉄道は早ければ21年春のダイヤ改正で都心発の最終電車の発車時刻を20分以上繰り上げることを検討する。在宅勤務や帰宅を早める動きもあり、コスト削減を急ぐ。

 売上高は前期比40・1%減の3320億円の見込みで、初の無配に。最大の赤字は09年3月期の291億円だった。


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