巨大な盾持ち人埴輪が出土、大阪 陵東遺跡の溝、人と同じ大きさか

 大阪府羽曳野市、藤井寺市にまたがる陵東遺跡の溝から盾持ち人、力士、男子像の人物埴輪3体(5世紀後半〜6世紀初め)が出土し、大阪府文化財保護課が24日、発表した。

 盾持ち人埴輪は頭部だけが出土し、長さ60センチ、幅25センチ。盾部分は見つからなかったが、挿し込み式の頭部の特徴から盾持ち人埴輪とみられる。盾部分も含めると、人と同じぐらいの大きさだったらしい。目の周辺には線刻が施され、鼻や顎もしっかり作られていた。

 通常の人物埴輪は無表情なのに対して、盾持ち人埴輪は威嚇や笑いの表情、入れ墨表現のあるものが多く、邪悪なものを追い払うために作られたとされる。


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