環境省、南鳥島で再エネ実証事業 電力自給自足へ、来年度から着手

 環境省は来年度から、日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)で、再生可能エネルギーによって必要な電力を賄う実証事業に着手する方針だ。現在はディーゼル発電で賄っているが、電力の自給自足とともに温室効果ガスを削減するのが狙い。

 太陽光や風力など再生エネによる発電施設や蓄電池を設置し、本州から約1800キロ離れた孤島で実用可能かどうか調べる。来年度予算の概算要求に関連経費として数億円を盛り込む方向で調整している。

 南鳥島には自衛隊や気象庁の施設があり、港湾の管理、気象観測などに携わる職員約20人が滞在。発電に必要な年間約500キロリットルの軽油は船で輸送している。


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