入国緩和、経済と五輪重視 政府、来月にも全世界へ

到着客(手前)に検査のための唾液採取方法を説明する検疫所の担当者=8月3日、成田空港

 政府は23日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う水際対策について、全世界を対象とした入国緩和へ検討作業を本格化させた。10月初めにも、観光客を除く3カ月以上の中長期の滞在者らを巡り入国を全面的に解禁する。経済活動再開を重視する菅義偉首相の姿勢を反映した形で、来夏の東京五輪・パラリンピック開催に向けた地ならしの意味合いもある。空港の検査態勢強化を急ぐが、緩和で感染拡大を招きかねないとの懸念は根強い。

 五輪・パラを巡り政府は23日、入国を原則拒否している国・地域の選手らについて、出国前や入国時の検査で陰性を証明することを条件に、特例で受け入れる方針を確認した。


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