アビガン、改善までの期間が短く 富士フイルムの臨床試験

 富士フイルムホールディングスは10月中にも厚生労働省に承認申請する予定の新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、臨床試験(治験)で患者の症状が改善するまでの期間が11・9日と、偽薬を投与した患者(14・7日)より2・8日短かったと説明した。

 アビガンを開発した富士フイルム富山化学(東京)は156人の患者を対象に治験を実施した。アビガンと偽薬を投与した結果、症状が良くなりウイルスが陰性になるまでの期間はアビガンの方が短くなったという。

 これまでに肝機能低下などの副作用が知られているが、安全性上の新たな懸念は認められなかったとした。


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