日韓、福島の汚染水処理巡り応酬 IAEA総会、信頼欠如が露呈

 【ウィーン共同】東京電力福島第1原発でたまる汚染処理水の海洋放出を検討している日本と、反発する韓国の代表が22日、ウィーンで開催中の国際原子力機関(IAEA)年次総会で応酬した。海洋放出は「国際慣行に合致する」(IAEA)処分方法だが、事故処理に必要な日韓の信頼関係の欠如が露呈した形となった。

 日本は総会初日の21日の演説で汚染処理水の処分法を検討中とし、韓国は22日に海洋放出に懸念を表明。その際、「汚染水の放出」と述べたため、日本は追加発言し、浄化設備で放射性物質などを最大限取り除いた「処理水」だと強調、規制に反する環境への放出はしないと言明した。


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