中国人民銀行、金利を据え置き 5カ月連続、緩和拡大慎重

北京にある中国人民銀行=4月(共同)

 【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は21日、金融機関の貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3・85%に据え置いた。据え置きは5カ月連続。中国経済は持ち直しの動きが進んでおり、一段の金融緩和には慎重になったとみられる。

 LPRは事実上の政策金利で、引き下げにより新型コロナウイルスで資金繰りに苦しむ企業への融資を促す効果がある。

 一方で、大雨などの影響で野菜や豚肉の値上がりが続き、当局はインフレ懸念とのバランスを取る必要に迫られている。5年物も4・65%のままとした。


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