盲導犬利用者、生活に支障 コロナで距離感つかめず、協会

西武鉄道のイベントでサポートを受ける男性と盲導犬=2017年4月(日本盲導犬協会提供)

 新型コロナの感染拡大で盲導犬を使う視覚障害者にも生活上の支障が出ていることが20日までに、日本盲導犬協会の意識調査で分かった。人との距離を取る環境やマスク着用で不便を感じる障害者の窮状が明らかになった。

 協会は5〜6月、緊急事態宣言などの影響を調べるため、31都府県の盲導犬利用者262人に電話で聞き取りをした。その結果、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取る中で「買い物の際に店員に援助を依頼しにくい」「周りの人との距離感がつかみにくい」といった声が寄せられた。

 また、マスクを着用することで「風が感じられないので状況が把握しづらい」との回答もあった。


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