永遠に残る映画に 栃木で「島守」シンポ

シンポジウムで、映画「島守の塔」について話す五十嵐匠監督=19日午後、宇都宮市

 太平洋戦争末期の沖縄で、県民の命を守ろうと奔走した荒井退造・沖縄県警察部長らの姿を描く映画「島守の塔」の製作委員会は19日、主人公の生き方を通じて命の尊さを訴えるシンポジウムを宇都宮市で開いた。五十嵐匠監督は「戦争経験者が死んで、いなくなりつつある。『島守の塔』は永遠に残る作品にしたい」と話し、戦争体験を継承することの大切さを訴えた。

 主人公は、県知事として沖縄に赴任した兵庫県出身の島田叡と栃木県出身の荒井。2人は県外への疎開などに尽力した。シンポは荒井の生誕120年記念。

 映画は新型コロナウイルスの感染拡大で撮影を休止しており、来年以降に再開する予定。


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