安保法5年、日米一体化が加速 米艦防護常態に、同盟基軸を継承

安保関連法に基づく「武器等防護」のため、米海軍補給艦(手前)と共に航行する海上自衛隊の護衛艦「いずも」=2017年5月、伊豆諸島・神津島沖

 自衛隊任務を拡大した安全保障関連法は19日で成立から5年となった。米軍艦艇や航空機を守る「武器等防護」は常態化する傾向で、安倍晋三前首相が目指した「日米同盟の深化」は自衛隊と米軍の運用一体化の形で加速する。菅義偉首相は「日米同盟を基軸とした外交・安保政策」の路線を継承する。同盟の役割分担と自衛隊装備を変容させ得る「敵基地攻撃能力」保有の是非は年末に方向性を示す意向だ。

 岸信夫防衛相は18日の記者会見で「安保法の成立で日米同盟はかつてないほど強固になった。地域の平和と安定にも寄与している」と強調した。


  • LINEで送る