校内消毒、感染の責任追及も背景 日常に定着も仕事上の重荷に

教室などの消毒作業を担当する「スクールサポートスタッフ」の女性=9日、横浜市立日枝小

 新型コロナウイルス感染拡大で、教員や事務職員が学校内を消毒する姿が日常に定着しつつある。「子どもを感染させてはいけない」との思いが強く、仕事上の重荷になるケースも多い。文部科学省は予算措置で人的支援に取り組む一方、過度に感染の責任を追及しようとする社会的風潮が背景にあるとみて警鐘を鳴らしている。

 「クラスターが発生した学校は厳しく追及されていて学校としての予防策も欠かせない」。横浜市立日枝小校長は消毒を徹底する理由を語る。

 文科省は意識変化を促す。マニュアルに「消毒でウイルスを全て死滅させることは困難」と明記。消毒より手洗い励行など基本が重要だと訴える。


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