京都府京丹後市で後期旧石器発見 3万6千年前と推定、隠岐石材も

京都府京丹後市の上野遺跡から出土した台形石器(左)と黒曜石=17日

 京都府京丹後市の上野遺跡で後期旧石器時代の石器152点が見つかり、京都府埋蔵文化財調査研究センターが17日、発表した。石器の特徴や地層などから遺跡は約3万6千年前と推定され、後期旧石器時代では最古級という。

 約3万年前の姶良カルデラ(鹿児島県)の噴火でできた火山灰層と、約6万年前の大山(鳥取県)の噴火に伴ってできた軽石層の間から出土。台形石器と呼ばれる狩猟道具の一部や、獣の解体に用いる石器も見つかった。台形石器を中心とした国内の遺跡は約3万4千〜3万8千年前であることから、中間値として3万6千年前と推定した。島根県・隠岐諸島産の黒曜石も5点出土した。


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