李登輝氏告別式に米国務次官派遣 中国反発、台湾情勢緊迫化の恐れ

台湾の迎賓館に設置された李登輝元総統の追悼場で、哀悼をささげるため並ぶ人々=8月15日、台北市

 【ワシントン、台北共同】米国務省は16日、19日に行われる台湾の李登輝元総統の告別式に参列するために、クラック国務次官を派遣すると発表した。次官は長官、副長官に次ぐポスト。中国側は米高官の訪台に反発しており、台湾を巡る情勢が一層緊迫化する恐れがある。

 トランプ政権は8月にもアザー厚生長官を訪台させたばかり。中国が軍事・外交両面で台湾への圧力を強める中、相次ぐ高官派遣によって台湾を支援する姿勢を強調する狙いがあるとみられる。

 台湾外交部はクラック氏が蔡英文総統との会談も行うと発表。1979年の米国との断交以降で最高位の訪台とし「心からの歓迎」を表明した。


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