「被災者に寄り添って」 東北出身首相に期待

東京電力福島第1原発事故で復興公営住宅(後方)での避難生活が続く志賀文清さん(右)夫妻=16日午前10時ごろ、福島県いわき市

 東日本大震災から来年3月11日で10年を迎える被災地では、東北出身で復興政策に深く関わってきた菅義偉首相に期待が高まる。津波で母を亡くした岩手県陸前高田市の団体職員佐々木正也さん(45)は「家族を亡くすなど、つらい記憶で今も苦しんでいる人は多いはず。被災者に寄り添う取り組みは、長期的に続けてほしい」と求めた。

 宮城県南三陸町の海沿いに立つ「南三陸ホテル観洋」は、従業員が観光客に震災を伝える語り部活動で知られるが、新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減した。伊藤俊第1営業次長(45)は「地方を知る菅さんに観光支援を期待したい」と話した。


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