日立、英の原発新設計画から撤退 コロナ拡大で投資環境悪化

日立製作所本社が入るビル

 日立製作所は16日、昨年1月に凍結した英国の原発新設計画から撤退すると発表した。英政府の支援拡大も模索していたが難航し、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで投資環境が厳しくなっていることなども踏まえ、最終判断した。

 同日の取締役会で決定した。2012年に現地の事業会社を買収して以降、官民一体で計画を進めてきたが結実しなかった。日本政府が成長戦略の柱と位置付けてきたインフラ輸出は大きくつまずいた形だ。

 19年3月期連結決算で損失を計上しており、今回の撤退に伴う影響は軽微としている。


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