インフル感染患者を違法閉じ込め 神戸の病院で2週間、扉にテープ

神戸市の精神科病院「神出病院」

 神戸市西区の精神科病院「神出病院」で今年1月、インフルエンザに感染した入院患者4人を看護師が同じ病室へ違法に隔離し、2週間以上閉じ込めていたことが神戸市への取材で15日、分かった。病室の扉に粘着テープを貼り、外に出られないようにしていた。

 同病院では患者への虐待を繰り返したとして、準強制わいせつ罪などで別の元看護師ら6人が逮捕、起訴されている。院内で虐待や不適切な隔離が常態化していたとみられる。

 看護師らは市の聞き取りに「感染拡大防止のため、数年前からやむなくそうした対応をしていた」と説明。室内に持ち運び式トイレを置き、食事は職員が運び入れていたという。


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