8500万年前の琥珀に新種コケ 岩手・久慈市で見つかる

岩手県久慈市内にある約8500万年前の地層で採掘された琥珀から見つかった新種のコケ(久慈琥珀博物館、服部植物研究所提供)

 岩手県久慈市の久慈琥珀博物館などは10日、市内にある約8500万年前の地層で採掘された琥珀から、新種のコケが見つかったと発表した。ゼニゴケなどと同じ分類に属し、恐竜が生息していた白亜紀後期の地層で見つかるのは国内初という。

 コケを研究する宮崎県日南市の服部植物研究所が分析した。長さ約1ミリで円盤状の枝を持ち、規則的に左右に枝分かれしている。白亜紀後期の植物の多様性を示す証拠になるという。

 同研究所の片桐知之所長は「コケ植物の進化過程を解明する材料になる」と発見の意義を語った。


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