校長・教頭の筆記試験全廃、神戸 なり手不足の解消狙い

 神戸市教育委員会が来春の人事異動に向けて、校長と教頭に昇任するための筆記試験を全面的に廃止し、本人の意向と面談で決める制度に変更することが10日、市教委への取材で分かった。校長では2018年度に先行導入していたが、新たに教頭でも取りやめる。なり手不足解消が狙い。試験の廃止は全国的に例がないという。

 近年は管理職としての重責や多忙さを理由に校長や教頭への昇任を希望せず、試験を受けない傾向が強まっていた。

 市教委によると、昇任試験は毎年11〜12月に筆記試験と面談を実施。本年度から全廃し、意向調査と面談などで適任者を選ぶ。


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