核燃料半数を敷地内で乾式貯蔵へ 施設増設も検討、福島第2原発

福島県楢葉町と富岡町にまたがる東京電力福島第2原発。左から1、2、3、4号機(2019年2月、共同通信社ヘリから撮影)

 東京電力は8日、廃炉が決まった福島第2原発(福島県富岡町、楢葉町)の使用済み核燃料計9532体について、約半数を敷地内に新設する乾式の貯蔵施設で保管する計画を明らかにした。残りの搬出先が決まらなければ、貯蔵施設増設も検討する。富岡町議会特別委員会で示した。

 核燃料は原子炉建屋内のプールに冷却中で、建屋解体前に取り出す必要がある。新設する貯蔵施設では、使用済み核燃料を金属容器に入れて空冷する。

 計画によると、廃炉に着手して6年後から、毎年600体をプールから搬出。ただ、貯蔵施設に保管できるのは全体の半数程度で、搬出開始の約8年後には満杯になる計算だ。


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