重油流出で長期的影響の調査支援 モーリシャス沖、日本の援助隊

 モーリシャス沖で発生した日本の貨物船の重油流出事故で、現地で活動している日本の国際緊急援助隊2次隊が4日、オンラインで記者会見し、環境への長期的な影響に関する調査が必要だと強調した。モニタリング体制や調査手法を整備するため、近く合流する3次隊と共に、現地の政府機関や研究団体に助言などの支援をする計画。

 2次隊は環境省や国立環境研究所の職員ら7人で構成され、実地調査をした。援助隊は「油汚染で死んだサンゴは確認されず、健全な状態だった」と指摘。一方、座礁したままの船体後方部が波の力で動いて下にあるサンゴを粒状に削り、別のサンゴに影響を与える恐れがあるという。


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