2020年9月3日 16:21 | 無料公開
日本熱傷学会で報告する鳥取大病院救命救急センターの上田敬博教授=3日午後、大阪市
全身の皮膚の9割に重いやけどをした患者に、患者自身の損傷していない皮膚の細胞を培養してつくった表皮などを貼り付け、救命に成功したと、鳥取大病院救命救急センターの上田敬博教授が3日、大阪市で開催中の日本熱傷学会で発表した。関係者によると、患者は昨年7月の京都アニメーション放火殺人事件で殺人などの容疑で逮捕された青葉真司容疑者(42)。
移植には亡くなった他人の皮膚の備蓄を使うことが多いが、重症熱傷の被害者が多数同時に発生する異例の事態で、移植用皮膚が枯渇する懸念から、青葉容疑者には使われなかったとみられる。