北海道・周辺4町、寿都町に抗議 核ごみ処分「イメージ損なう」

北海道寿都町役場を訪れ、片岡春雄町長(左端)に申し入れをする八雲町の岩村克詔町長ら=2日午後

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に北海道寿都町が応募を検討している問題で、周辺の八雲町、長万部町、今金町、せたな町の首長4人が2日、寿都町の片岡春雄町長と面会し、「北海道は農業・漁業など1次産業が基本でイメージが損なわれる。性急な応募検討に反対する」と申し入れた。

 面会冒頭、片岡町長は「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と陳謝した一方、「(原子力政策に)どこかで一石を投じないと。勇気を持って提言した」と強調した。

 これに対し、岩村克詔八雲町長は「応募検討だけで実害が出る可能性がある。慎重に考えてほしい」と求めた。


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