40年続いたタウン誌復刊へ1歩 元編集長「歴史絶やさぬ」、青森

青森県のタウン誌「あおもり草子」の復刊に向けて発売した準備号を手にする佐藤史隆さん=10日、青森市

 発行元の経営難で昨年終刊した青森県のタウン誌「あおもり草子」の復刊に向け、元編集長の佐藤史隆さん(47)が準備号を発売した。新型コロナウイルスの影響で今夏中止となった「青森ねぶた祭」を特集。「地域を記録し続けてきた歴史を絶やしたくない」と新たな出版社を立ち上げ、クラウドファンディング(CF)で資金を集めた。

 準備号は「ねぶた祭り2020 今、思いをつなぐ。」。昭和時代に運行された大型ねぶたや乱舞するハネト(踊り手)の様子を収めた当時の写真や祭りの歴史、ねぶた師同士の対談が掲載される。

 昨年の終刊まで40年、261号にわたり地域の文化や人物を伝えてきた。


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