秋サンマ、寂しい初水揚げ 大幅減の600キロ、北海道

サンマが入った発泡スチロールの箱を漁船から運び出す乗組員ら=23日午後、北海道厚岸町

 今月解禁されたサンマ棒受け網漁の初水揚げが23日、北海道厚岸町の漁港であった。厚岸漁協によると、4隻が計約600キロを漁獲。昨年の初水揚げ(約40トン)の1%程度にとどまり、漁本格化の秋に向け寂しいスタートとなった。

 23日午後、中型棒受け網漁船が公海から帰港。例年は船の魚槽から網いっぱいのサンマをすくい出すが、今年はサンマが詰められた発泡スチロールの箱を、乗組員らが次々と船内から運び出した。「第21福長丸」の川崎元太郎漁労長は「群れがなかった。量は残念だがこれからに期待するしかない」と力なく話した。


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