沖縄の島言葉「残したい」 紙芝居やスマホで継承 文化の礎、消滅危機に

書店に集まった親子に、沖縄語を使った自作の紙芝居を披露する「さどやん」こと佐渡山安博さん=7月、那覇市

 沖縄県内各地で代々伝わる「しまくとぅば(島言葉)」が消滅の危機にある。1879年に琉球王国が日本に併合され、同化政策で標準語教育が進められたことなどから、日常生活で使う機会が失われていった。県の最新の調査では、「主に使う」という人はわずか7・6%。話せる人が減り続ける中、「沖縄文化の基礎にある独自の言語を残したい」と、紙芝居やスマートフォンなどを使った継承の動きが広がっている。

 スマホを活用した取り組みでは、NTTドコモが県民約200人の協力を得て、ウェブサイト「みんなのうちなーぐち辞典」を制作。106の沖縄語を、県民が撮影した動画と共に紹介している。


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