地価下落、38地点に急増 12年1月以来の水準

 国土交通省が21日公表した地価動向報告(7月1日時点)によると、三大都市圏と主な地方都市計100地点のうち38地点が下落した。前回4月1日時点の4地点から急増し、下落が全体に占める割合は、2012年1月時点(42%)以来の水準。新型コロナの感染拡大で店舗、ホテル需要が減少し、上昇傾向の急ブレーキが鮮明になった。

 前回は上昇73、横ばい23、下落4だったが、7月は上昇1、横ばい61、下落38だった。国交省は、横ばいが最多で値崩れはみられず、マンション価格やオフィス賃料の市況を見極める必要があるとして「全体として下落傾向に転じたとは言えない」と分析している。


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