「日本は象牙の取引やめて」 生息国、環境団体が都知事に書簡

象牙目当ての密猟が脅威になっているアフリカゾウ=12日、ケニア・アンボセリ国立公園(ロイター=共同)

 日本の象牙市場が、絶滅が危ぶまれるアフリカゾウの脅威になっているとして、ゾウ生息国や海外の環境団体が19日までに、東京都内の象牙取引を禁止するよう求める書簡を、小池百合子知事宛てに相次いで提出した。

 来年の東京五輪・パラリンピックに伴い、象牙製品が土産物などとして違法に国外に持ち出される恐れがあることなどを念頭に「都が国に先んじて禁止し、全国一律の市場閉鎖を求めるべきだ」と強調している。

 象牙はワシントン条約で国際取引が禁止され、ほとんどの国が国内市場の閉鎖にかじを切った。日本は国内取引を容認する姿勢を崩さず、密猟や違法取引を誘発するとの批判が出ている。


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