又吉、恋愛エッセー映画化でPR 「僕の好きな女の子」初日に登場

舞台あいさつをする又吉直樹=東京都内

 恋愛に奥手な青年の心情を描いた映画「僕の好きな女の子」の公開初日舞台あいさつが東京都内で開かれ、原作者でお笑いタレントの又吉直樹が登場した。

 芥川賞作家の又吉が書き下ろした同名の恋愛エッセーを映画化した。又吉は「僕の好きな人は永遠に僕のことを好きにならない。その状態が好き。変態なんですけど」と、独特の恋愛観を打ち明けた。

 奔放な性格の女性に好意を伝えられない若手脚本家を主人公にした物語。司会者から「人を好きになったらどうなるのか」と問われた又吉は「『俺のこと好きじゃないな』という態度を見て、より一層好きになる」とし「好きな人が自分以外の誰かと楽しそうにしているのを見て、すごく苦しいけど、かわいいなと思う」と語った。

 舞台あいさつには主演俳優の渡辺大知と、相手役の奈緒も出席した。又吉は2人のキャスティングを「完璧」と絶賛し「渡辺さんの表情を見ていて、苦しくなったところもある。応援しながら見ていた」と話した。奈緒の演技についても「(役柄の)本当のところが垣間見えた。そこが素晴らしかった」と褒めたたえた。


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