SNS情報で浸水地域を特定 国土地理院、推定図に活用

7月4日午後1時に公開された熊本県の浸水推定図(国土地理院提供)

 国土地理院は、河川などが氾濫した際、浸水地域をいち早く特定するため、SNSに投稿された情報の活用を進めている。通常は航空写真と地図データを照合しているが、悪天候でヘリコプターが飛べず、浸水推定図の完成まで数日かかる場合も多かった。7月豪雨では数時間で推定図を公開、国や自治体の対応に役立ったという。

 SNS活用は若手職員らが発案、2018年に始めた。河川周辺や冠水した道路の写真、動画をツイッターなどで探し出し、投稿者のコメント、写り込んだ建物などから場所を特定。周辺の標高データを基に浸水が及んでいるエリアを予想することで、推定図の作成時間を短縮した。


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