大阪梅田で人骨1500体超発見 江戸末期から明治期、庶民を埋葬

JR大阪駅近くの「梅田墓」で見つかった埋葬人骨(大阪市文化財協会提供)

 大阪市教育委員会と市文化財協会は13日、JR大阪駅近くの大深町遺跡(大阪市北区)で、江戸時代末期から明治時代の1500体を超える埋葬人骨を発見したと発表した。付近は大阪に7カ所あった大坂七墓の一つ「梅田墓」で近松門左衛門の「曽根崎心中」にも登場するという。

 大庭重信・市文化財協会東淀川調査事務所長は「これほど多くの人骨が見つかるのは珍しい。埋葬されたのは都市を支えた庶民。当時の埋葬の風習や生活環境を明らかにする手掛かりになる」と話している。

 副葬品が多くないことから庶民の墓とみられるが、子供や30代ぐらいの若い人の骨、病変がある骨も多い。


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