ANA、5千億円資本調達へ 政策投資銀行や3メガ銀と協議

羽田空港の駐機場=4月

 全日本空輸を傘下に収めるANAホールディングス(HD)が、5千億円規模の資本調達に向け、日本政策投資銀行やメガバンク3社と協議を始めたことが13日、分かった。調達額は流動的で、最終的に5千億円を超える可能性がある。新型コロナウイルス感染拡大で国際線を中心に需要回復が見込めず、財務の健全性を高めて影響の長期化に備える。

 政投銀や三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行に対し「劣後ローン」と呼ばれる仕組みでの支援を求めている。融資の一種だが、株式に近く、金利が高い代わりに返済順位が低い。財務基盤の強化につながり、通常の融資が受けやすくなる利点もある。


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