御巣鷹慰霊登山、例年の半数以下 コロナ影響、129人

日航ジャンボ機墜落事故から35年を迎え、犠牲者を追悼しろうそくをともす村の関係者=12日夕、群馬県上野村

 乗客乗員520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から35年を迎えた12日、墜落現場の群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」では、午後も遺族らが尾根に広がるそれぞれの墓標を訪れ、犠牲者をしのんだ。日航によると、12日午後2時までに慰霊登山したのは44家族129人で、新型コロナウイルスなどの影響により、例年の半数ほどだった。

 墜落地点の「昇魂之碑」前でシャボン玉を飛ばした、「8・12連絡会」の事務局長美谷島邦子さん(73)らは午後、事故で亡くした次男健君=当時(9)=の墓標の前で、風鈴やオルゴールを鳴らし、手を合わせた。


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