石綿被害申請43人分の資料紛失 審査委員が置き忘れ

 環境省は11日、アスベスト(石綿)による健康被害救済制度の申請者43人分の資料を、審査委員会の委員が紛失したと発表した。性別や年齢、症状をまとめた用紙のほか、パスワードがかけられたハードディスクには氏名を載せたエックス線写真などが保存されていた。現時点で情報の流出は確認されていない。

 委員会で救済制度の対象となるかどうかを審査するため、環境省が郵送した資料を今月7日、委員が電車内に置き忘れた。これまで大半の資料は委員会で配布されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響でウェブ会議に変更になったため、事前に送っていた。


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