密輸押収の象牙9トンを粉砕処分 シンガポール、約14億円相当

11日、処分のために集められた象牙(シンガポール国立公園局提供・共同)

 【シンガポール共同】シンガポール国立公園局は11日、密輸で押収した象牙約9トンの粉砕処分を始めたと発表した。約1800万シンガポールドル(約14億円)相当という。12日の「世界ゾウの日」に合わせて数日がかりで行う。作業を動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した。

 象牙は2014〜19年にシンガポールで押収された。このうち約8・8トンは19年7月、コンゴ(旧ザイール)からシンガポール経由でベトナムに向かっていた船の積み荷から見つかった。アフリカゾウ約300頭分に相当し、シンガポールでは過去最大の押収量だった。

 象牙は重機で粉砕後、まとめて焼却処分される。


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