タイ、反政府集会に学生ら1万人 王室改革求める声も

 【バンコク共同】タイの首都バンコク近郊で10日、プラユット首相の退陣や憲法改正を求め、学生らが反政府集会を開いた。主催者によると約1万人が参加。新型コロナウイルス感染防止のため3月下旬に非常事態宣言が発令されて以来、最大規模となった。不敬罪があるため公に議論されることがなかった王室改革を求める声も上がった。

 会場は名門校の一つであるタマサート大学のキャンパスで、学生らが次々に登壇。2014年のクーデターで政権を掌握、19年の民政移管後も首相を務めるプラユット氏への批判を展開した。軍政時代に制定され、軍の政治介入を事実上認める現行憲法の改正なども訴えた。


  • LINEで送る