2020年8月10日 20:40 | 無料公開
名古屋市の東山動植物園で飼育されていた雌のアフリカゾウ「ケニー」(同園提供)
名古屋市の東山動植物園は10日、雌のアフリカゾウ「ケニー」(推定46歳)が死んだと発表した。園は12日から30日までアフリカゾウ舎前に献花台を設ける。ケニア生まれで1975年11月に来園。園の歴代のアフリカゾウでは最も長い45年間を過ごし人気者だった。
園によると、10日朝、元気がなく9日夕方に与えた餌が残っているのを飼育員が確認。食欲がないため獣医師が診察し、展示を中止し室内で安静にしていた。
83年に来園し、2009年に死んだ雄の「チイ」との間で繁殖が期待されたが、かなわなかった。ケニーの死で、園にはアフリカゾウがいなくなった。