2020年8月9日 16:06 | 無料公開
東京・市谷の防衛省
防衛省・自衛隊は電波や赤外線を駆使して攻撃を防ぐ「電子戦」の体制強化に乗りだす。来春、陸自専門部隊を健軍駐屯地(熊本県)に新たに編成。侵攻勢力の電波を妨害し無力化できる航空機「スタンドオフ電子戦機」や地上配備装備の研究開発も推進する。中国やロシアの電子戦分野での能力向上をにらみ、現代戦対応を急ぐ。
例えば離島侵攻を受けた場合、相手方の陸海空の上陸部隊や艦艇が相互に通信しながら作戦遂行に当たるため、防御側にとって通信の傍受と妨害が有効な対抗策となる。
新編される専門部隊は離島奪還の専門部隊と連携。前線で自衛隊の通信を防護しつつ、敵のレーダーなどを妨害する。