「早めの避難を」と遺族訴え 兵庫・佐用町豪雨から11年

モニュメントに向かい手を合わせる遺族ら=9日午前、兵庫県佐用町

 兵庫県佐用町で2009年に20人が死亡した豪雨災害から11年となった9日、犠牲者の名が刻まれ、記憶の風化防止の願いが込められたモニュメントがある同町の「復興ひろば」に、献花台が設けられた。花を手向けて追悼した遺族からは、早めに避難する大切さを説く声が上がった。

 午前8時半ごろ、約60人が集まり黙とう。庵逧典章町長は「再び悲しい思いをしないよう、安全で安心な町をつくる」と、あいさつで決意を述べた。

 豪雨災害は09年8月9〜10日に発生。台風接近に伴う大雨で川が氾濫し、小中高生を含む20人が亡くなった。


  • LINEで送る