長崎、きょう被爆75年の式典 市長、核軍縮逆行に危機感表明へ

長崎市の平和公園=5月

 長崎は9日、被爆から75年の「原爆の日」を迎え、爆心地に近い長崎市松山町の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれる。田上富久市長は平和宣言で、核軍縮に逆行する国際情勢に危機感を表明し、各国の指導者に連帯へ向けた行動を呼び掛ける。

 宣言では、被爆者の手記を引用して原爆投下後の惨状を訴え、日本政府に対し、2017年に国連で採択されたが現在も発効していない核兵器禁止条約への署名と批准を求める。

 式典では原爆が上空約500メートルでさく裂した午前11時2分に合わせ、参列者が黙とうする。


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